Leadデビュー10周年――刮目せよ! いま、谷内伸也が完全に仕上がっている!

 一時の停滞感を振り払い、昨今は怒涛の勢いで活動を続けているLead。
正直、この数年の活動の寂しさからあんまり彼らを気にかけなくなったという人もいると思うんだけども、今日はそんな人にこそ見てほしい、メンバーの一人SHINYAこと谷内がものすごいいい感じになっていることについてとことん書きたい!!
 
まずはともかくこのLeadの最新PVを見てほしい。
【PV】Stand and Fight

サビ部分、前列でパフォーマンスする谷内のこの表情! ラップパートで抜かれる目の輝き! また、この曲は激しくフォーメーションが入れ替わるが、後列端にいるときでも谷内は力強く真っ直ぐに前方のカメラを見据えている。
全編にわたり気合いの入れ方が伝わる、まさに覚醒モード谷内といった具合だ。
 
こんな僻地のブログを読んでる人はまあまず知らないはずがないと思うけれど、せっかくなので今一度Leadとはどんなグループかをおさらいしましょう。

Leadとは
……中土居宏宜谷内伸也古屋敬多鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。

大阪のダンススクールで中土居・谷内・鍵本の3人が出会い、路上ライブを開始。その後、福岡県出身の古屋が加わり結成。2002年7月31日に平均年齢14.5歳の若さで、シングル「真夏のMagic」でデビュー。(公式HPより引用)

メンバー
  • HIROKI 当ブログ呼称:中土居さん
    最年長。性別はピーターパン。
    底知らずのポテンシャルと心身のタフさでLeadを牽引するリーダー
  • KEITA 呼称:敬多きゅん
    ユニット三男坊で筆者の推しメン。
    かわいいは正義!を体現する傍若無人ぶりが、またかわいい! ダンスがうまい
  • AKIRA 呼称:輝たん
    「眉目秀麗」という語が似合いすぎる最年少。
    こんなに美形なのに口を開くと……でしたが、ここ二、三年で急激に落ち着く。
  • SHINYA 呼称:谷内
    ユニット次男で本稿の主役。
    どこに出しても通用しそうな彫刻系男前で、Leadのラップ担当。

Leadはメンバーが4人という関係上、所謂「センターポジション」というものはない。
ボーカルについても同様で、まあ声質がけっこうバラついてるので楽器として得意なパートみたいなものは定まりつつあるけど、基本的には全員が同じくらいの譜割でサビもユニゾンが中心。
とはいえ、時系列で見ていくと明らかに「この時は、このメンバーを中心として」という曲や時期によって前列や目立つポジションを担っているメンバーはいるもので、そのへんで言うと谷内は今まで後列端になることが多かった。Rapという見せ場があるにしても、逆にいえば「ラップやらせときゃいいだろ」的な印象が否めない扱いが少なくなかった。
だが、ここでよく思い起こしてほしい。Leadのデビュー時のコンセプトは「HIPHOPダンスユニット」で当時HIPHOPといえばRap…みたいな世の中で、そういえば敬多きゅんが加入する前、三人で「flow」というユニットを名乗っていた頃のアーティスト写真めいた画像ではSHINYAが中心になっており、つまり考えてみればそもそも谷内伸也とはLeadを象徴する存在なのだ!!
 
そういうわけでこれからは谷内=Leadの象徴説を中心として、谷内伸也クローズアップでLeadの歴史を振り返ってみたい。

 

2002年〜Lead、『真夏のMagic』で鮮烈デビュー! 谷内、圧倒的美少年時代

【PV】真夏のMagic

どうよこの14歳にして完成されたルックス!! この端正さ! ほとばしる激モテオーラ!!
つんく♂なら間違いなく爆笑しながら「天才的! 天才的美少年やな!」と連呼し、「美形すぎて笑える」という複雑な感情の動きを現しているところだ。
だいたいにして曲の出だしが谷内の「イェァー!」で、PVでもいきなり映るのが谷内の顔アップという周到さ。一発目の「♪ま・な・っつーのマジック!」部分ではもちろん前列中央が立ち位置だ。
この頃メンバーのうち、年少二人は端的に言ってまだ人間というより動物に近かったし、中土居さんは気弱な女の子みたいで客席に投げたサインボールを客から投げ返されるといった有様だったから、中心に据えるには心許ないものがあったとは思うが、それにしても谷内の完成度が圧巻である。
こんな具合で、デビュー当時は谷内が前面に出ていたLeadであった。
 

2003年上半期〜Lead、映画にテレビにと露出しまくり! 谷内、早くも二作の映画で主演を務める

当時、w-inds.のブレイクなどで所属事務所全体に勢いがあったこともあり、Lead3枚目の勝負作、シリアスなアレンジとドラマティックなメロディが美しい『FLY AWAY』で歌番組に出まくる。
谷内は映画『かまち』『棒たおし!』と、いずれもLeadメンバー4人全員出演作ではあるが、立て続けに主役に抜擢される。
【PV】FLY AWAY

この頃の谷内はあまりボーカルが得意なほうではなく、だからRap担当なのかなみたいなところもあったが、主演映画の主題歌ということもあり、年長で声の安定していた中土居と共にメインサビボーカルを務めている。
この流れのまま1stアルバムを発売。Lead、谷内共にまさにノリにノッていた時代だ。
この頃、デビューシングルでは手をモジモジさせていた敬多くんも、髪をオレンジ色にしていよいよ本性を現してくる。また1stアルバムのアーティスト写真発表時、「ヒロキが髪を切ってすごく良くなっている!」とファン内で話題に。中土居さんの第一次確変であった。

2003年下半期〜Lead、無風時代。谷内、帽子・細眉が標準装備になる。

【PV】ファンキーデイズ!

このあたりから谷内=帽子みたいになってくる。次のシングルではパーマヘアで眉も微復活するんだけど、だいたい「リードのシンヤ」といって想像するビジュアルがこの辺になってる人も多いのではなかろうか。
以降、他のメンバーから「(愛用してる帽子が水泳キャップっぽいので)プールに行ってきます!」等といじられても、「これで泳いだら水吸って重くてしょうがない!」とマジレスしながら頑なに帽子をかぶり続ける。結果「LeadのSHINYA→男前の子」から「LeadのSHINYA→帽子の子」的な印象にシフトし、覚えやすくなっていいんだか男前なことが隠れはじめて悪いんだかである。
この辺ではもうだいぶメンバー4人それぞれのキャラが立ってきているが(いわゆる「メンバーカラー」の初出がこの『ファンキーデイズ!』PVである)、曲はまだHIPHOP色を意識したものでラップパートが多く、必然的に谷内が中心であった。
事務所としてもw-inds.との合わせ技でドワンゴとのタイアップCMを取るなど、ぎりぎり粘っていた。

2004年〜Lead、年間シングル発売枚数が3枚から2枚に。谷内、目が死んでくる

6月発売の『Night Deluxe』がそれまでのオリコン自身最高ランクを更新し5位を獲得するも、2ndアルバムは1stを下回る結果に。Leadくんも3年目、新人と呼べるのもギリギリになり、事務所の勢いが落ちてきたことも併せ、色々と状況がシビアになってきた。
ユニットとしては、当時話題になっていた携帯小説『DeepLove』ドラマ化に際して相手役に抜擢されるなど、場数を踏むにつれ持ち前のアイドルキャラが出てきた敬多きゅんがフィーチャーされはじめる。気づけば谷内は完全に後列端が定着している。
【PV】手のひらを太陽に

敬多きゅんはじめほかのメンバーが笑顔炸裂する中、谷内は恐ろしいまでの仏頂面である。「やらされてる感」がただごとじゃない!

2005-2007年〜Lead、模索期 谷内、タンクトップを装備する

PV撮影とジャケット撮影がまとめて行われる等、これまでと明らかにカネの動き方が変わってきたLead。
ぽつぽつと各メンバー単独のバラエティ番組出演や、事務所サイトでの配信限定ドラマに挑戦するなど、新たな取り組みも見られたが、バラエティも含めて席の奪い合いの若手イケメン俳優戦国時代にあってはなかなか次につながる成果を得られなかった。
谷内はこの当たりからTシャツに代わりタンクトップを常用するようになり、なんともいえない「ガチムチっぽさ」や「テキ屋臭」を漂わせ始める。
【PV】バージンブルー

よくわからない外国人のかませ犬として殴られる日々……。
個人的にはこの頃の楽曲はわりと好きなのだが、HIPHOPなにそれ?という感じでユニットのカラーも谷内の様子も一変している。
谷内がくすぶり続ける一方で、2007年頃よりこれまで後列が多く歌パートも少なかった輝たんが前列を担うことが増え、映画出演など個人活動も目立ち始める。声が安定するにつれ、ボーカルパートも多くなる。
が、メンバーが後に語るところでは、このあたりからユニット内にも不穏な空気が流れ始めていたらしい。

2008年〜Lead、停滞期 谷内、色の黒さでいじられるばかりになる

輝たんの月9出演やアメブロ開始という個人仕事での大ニュースはあったものの、ユニットとしてはこの年発売したアルバム2枚、シングル2枚ともセールス的に大きく落ち込み、Leadはこの後事務所主宰のライブやミュージカルなどの活動が主になり、CDリリースが危うい状況に追い込まれる。
谷内はといえば、「枚方の黒真珠」「黒ヒョウ」「黒ナマコ」などと色の黒さとパンプアップした肉体をネタにされるばかりであった。
本人たち曰く、メンバーそれぞれのモチベーション的にも、ユニットとしての連帯もいよいよ危うくなってきた時期とのこと。
【PV】Sunnyday

Rapパートこそ多いものの、表情は相変わらず死んでいる。

2009-2010年〜Lead、怒りの複数商法発動 谷内、初の個人ドラマ出演

2009年、じつに前作より1年以上の期間を経てシングル『ギラギラRomantic』発売。
ここでついにLeadも「バージョン違い複数商法」を取り入れる。これまでにリリースキャンペーンで握手会などは行ってきていたが、CDそのものを特典違いで複数種発売するのは初めての試みだった。
そして、これまでファッション誌のページ出演以外に単独での外仕事が無かった谷内がついにドラマ『PEACE MAKER』に出演。また、中土居さんが『タンブリング』に出演し、知名度が急上昇することになる。
【PV】SPEED STAR

中土居さんが『タンブリング』で身に着けたアクロバットスキルが活かされたPV。この間は完全に年間にシングル1枚のリリースペースになっており、また谷内もまだ寡黙ではあったが、何かが動き始めていた。

 

2011年〜Lead、怒涛の楽曲配信、そして5年ぶりのTOP10返り咲き 谷内、変わる。

輝たん中土居さんの俳優活動から舞台仕事などが続き、いわゆるイケメン俳優誌にも「Lead」として掲載してもらえるなど、徐々に追い風が吹き始める。
この頃から、Leadメンバーはブログなどで「感謝」をよく表すようになる。
3月より、Leadは立て続けに配信限定楽曲を発表。その際も、メンバーそれぞれがこれまで以上に次の楽曲についての意気込みなどのアピール、また配信日以降はファンへの感謝を伝える更新をこまめに行い、明らかにLeadメンバー内の意識が変わり始めたのがわかった。
谷内も、それまではシャイだとかクールキャラで通してきたものだったが、訥々とした文章ながらまれに長めに心境を吐露する内容を書き始め、ぽつぽつと増えてきた番組出演の際も積極的にコメントするようになる。
結果として、配信限定楽曲はいずれも着うたチャートの上位にランクイン。それが試金石となったかのように、シングル『HURRICANE』の発売が決定し、Leadは実に『バージンブルー』以来のオリコンTOP10入り、8位という結果を残す。
【LIVE】アンバランスなKISSをして

谷内は……あれ…帽子が……無くなってる!!
ビジュアルも復調の兆しを見せる中、個人では初の舞台となる『コカンセツ!−再演−』の出演が決定。その際にも「いただいたチャンスを絶対に活かす」と熱い決意を見せた。
チガウ……今までの谷内とは、何かが……!

 

2012年〜Lead、自己最高オリコン3位を獲得。谷内、ついに仕上げてくる

ここから先はもう、語るより見ていただくほうが早い。
【PV】Wanna Be With You

見てこの男前!!
完璧である。この精悍さ。表情もじつにイイ。
 
いつの間にやら帽子もテキ屋っぽさも消え、ノーブルなカッコいい大人になっているじゃありませんか! 谷内のこの「頼れる感」がLead全体を非常に逞しく、大らかに見せてくれるじゃないですか!
どうですか、ここまでかなり強引に、「谷内がいい感じの時期=Leadがいい感じの時期」「谷内がいまいちな時期=Leadがいまいちな時期」という具合に比例しているのを振り返ってきたけれど、10年を経て、改めてLeadのフロントでのパフォーマンスがばっちり様になるようになった谷内がここにいます!
今の谷内伸也は10年間見てきた中で一番いい具合に仕上がっていると断言できる。そして言わずもがな、Leadも今が一番いい時期ですよ!
 
谷内の正統派な顔立ちかつこの男くささはきっと同性人気にもつながるし、谷内は経年劣化しにくいタイプなのでこれからますますカッコよくなっていくと思う!
 
というわけで、本日でLeadデビュー10周年です。Leadメンバー4人、そのご家族、事務所・レコード会社など関係各所の皆様、ずっとファンだった人、前にファンだったけどなんとなく離れてた人、これからファンになりかけてる人、とにかく皆今日は祝福しよう!!
 
このあと、本日21時30分からはUstreamでライブのカーテンコール部分の配信もあるそうですよ! 皆要チェックやで!